前回、「2019年9月Googleアップデートから1カ月経ちました」でもちらっと書いたのですが、Googleは「Googleが掲げる10の事実」というページで企業理念を著しています。
以前はGoogleのコーポレートページから見れたと思うのですが、久々に探しに行ったらどこにあるかわからなくなっていました。
検索ではヒットするので、メニューから外れたみたいですね。
消えてしまったら自分的に困るので残しておこうと思います。
Googleが掲げる10の事実
こちらはGoogleがいつも出すレポートなどと違ってわかりやすく単純な言葉で書かれています(失礼)。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 情報のニーズはすべての国境を越える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
詳しく見ていきます!
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleは昔からユーザーの利便性が第一だと言っていますよね。
そのためのアップデートも頻繁に行われています。
ユーザの事を考えずキーワードやリンクをこれでもかと詰め込む、といった小手先のテクニックでは検索結果の上位表示は難しくなってきましたもんね。
キュレーションサイトやブログはアップデートのたびに振り回されているような印象を受けます。
Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Googleのトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
今はGoogleも沢山のサービスを行っていますが、今も昔も「検索と言ったらGoogle」です。
日本ではひとむかし、いやふた昔前まではYahooが多く使われていましたが2010年ごろには逆転しています。
私もYahooは「ニュース」「天気」「ヤフオク」って印象ですねー。
ちなみにYahoo!JAPANの登場は1996年、日本版Googleの登場は2000年です。
なお、Yahooの検索エンジンは2010年からGoogleと同じものを使用しています。
Googleは検索を行う会社です。検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有するGoogleは、自分たちにできることが何か、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを知っています。複雑な問題も反復に反復を重ねて解決し、すでに膨大なユーザーが情報をすばやくシームレスに検索できているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。検索分野で培った技術は、Gmail、Googleマップなどの新しいサービスにも応用されています。Googleでは、他の分野でも検索技術を活用することで、ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。
遅いより速いほうがいい。
Googleの「速さ」へのこだわりもむかしっからですね。
表示時間が遅いとユーザの利便性を損ないますし、このサイトもそのあたりはもっと改善しないといけませんね…。
そうそう、「ページの滞在時間は長いほうがいい」とも言われますが、滞在時間が長ければいいってわけでもないですからね。
情報が整理され、迷わずにゴールまで行ける(コンバージョンできる)ページなら滞在時間も短くなりますから。
しかし「自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている」ってかっこいいですね。
Googleは、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらくGoogleだけでしょう。Googleは、Googleのサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は1秒足らずです。Googleが新しいサービスをリリースするときには、常にスピードを念頭に置いています。モバイルアプリをリリースするときも、新時代のウェブにふさわしい高速ブラウザの Google Chromeをリリースするときも同じです。今後も、さらなるスピードアップを目指して努力を続けていきます。
ウェブ上の民主主義は機能する。
Googleの検索ロボットはリンクを辿ってきます。
「質の高いサイトから沢山リンクされている」とページの評価が上がるのですね。
ただ「質の低いサイト」からのリンクは評価されないどころかペナルティを受けたりもします。
2012年のGoogleアップデート(ペンギン・アップデート)からは、業者からリンクを買うなどして稼いだ被リンクに関して厳しくなってきました。
やはり良質な記事を書いてシェアされる・自然にリンクされるというのが一番です。難しいけれども。
Google検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Googleでは、200以上の要素と、PageRank™アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRankのアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。またGoogleでは、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
「モバイルファースト」ですね。
どこでも、どこからも情報を入手できるという。
しかしWEBデザイナーにとっては大変な時代だなあとつくづく思います。
ウェアラブル端末の表示とか、SFみたいに空中にホログラムで投影するとかなったらどうしよう。
横幅600px固定でサイト作れてた頃が懐かしい。
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。Googleは、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。スマートフォンから Google 検索にさまざまな方法でアクセスできるだけでなく、メールを読んだり、カレンダーでイベントを確認したり、動画を見たりなど、世界中のあちこちからスマートフォンをさまざまな用途に使えるようになりました。また、無料のオープンソース モバイル プラットフォームであるAndroidでは、さらに画期的な革新をモバイルユーザーに提供したいと考えています。Androidは、インターネットの土台にあるオープン性をモバイルの世界にもたらすものです。Androidによって、ユーザーの選択肢が広がり、先進のモバイル体験が可能となるだけでなく、携帯通信事業者、メーカー、デベロッパーにとっては、新たな収益機会が生まれます。
悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Googleの主な収益源は「広告」です。
わたしもAdWordsやAdSenseにはお世話になっています。
広告には厳しいガイドラインが設けられています。
いやあ、それにしてもGoogleのサービスのほとんどが無料ってよく考えたらすごいですよね。
Googleは営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。世界中の数多くの広告主が AdWordsで商品を宣伝し、数多くのサイト運営者がGoogleのAdSenseプログラムでサイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。広告主だけでなく、すべてのユーザーの皆さんにご満足いただくため、Googleでは広告プログラムとその実践について次のような基本理念を掲げています。
検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。Googleは、広告というものはユーザーが必要としている情報と関連性がある場合にのみ役立つと考えています。そのため、検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります。
派手な広告でなくても効果は上げられると Googleは考えています。ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Googleでは許可していません。Googleは、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。企業の規模には関係なく、あらゆる広告主がこのターゲット広告を利用できます。
Googleが掲載する広告には、スポンサーによる広告リンク(スポンサーリンク)であることを必ず明記しているため、検索結果の完全性が損なわれません。Googleが検索結果のランクに手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは絶対にありません。PageRankは、お金で買うことはできません。Googleのユーザーは Googleの客観性を信頼しているのであり、その信頼を損なって短期的に収益が増加しても意味がないのです。
世の中にはまだまだ情報があふれている。
情報は増え続けていきますからね、Googleってほんと貪欲ですよね。
世界のあらゆる事柄をインデックスしたい、という意思が見えます。
しかしちょっと怖いような気もするなあ。プライベートな情報の管理には気をつけましょう。うん。
Googleが他のどの検索サービスよりも多い HTMLページのインデックス登録に成功した後、Googleのエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合するだけで検索可能になりました。しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。たとえば、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能です。Googleの研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。
情報のニーズはすべての国境を越える。
Googleが運営しているサイトって、デザインあっさり文字少なめ、って印象があります。
「多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供すること」を目標にしていると思えば納得ですよね。単純でシンプルなUIとテキストの方が使いやすいですもん。
中国ではBaiduが、ロシアではYANDEX RUが強いですが、世界の多くの国ではGoogleのシェアが圧倒的です。
Googleの創業地はカリフォルニアですが、全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。そのため、60以上の国にオフィスを構え、180を超えるインターネット ドメインを有し、検索結果の半分以上を米国外のユーザーに提供しています。Googleの検索インターフェースは130を超える言語で利用でき、検索結果を自国語のコンテンツのみに制限できる機能もあります。さらにGoogleでは、その他のアプリケーションやサービスについても、できるだけ多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供することを目標としています。Googleの翻訳ツールを使用すれば、自分の知らない言語で書かれた地球の反対側のコンテンツも読むことができます。こうしたツールやボランティア翻訳者の力を借りて、世界中のさまざまな国や地域に対し、サービスの多様性と品質を大幅に向上させることができました。
スーツがなくても真剣に仕事はできる。
これ、日本企業にとっては痛い話のように思います。特に後半。
読みながらうんうんうんうんって頷いてしまいましたよね思わず。
まあ創造性や独創性より画一的標準的を目指しているという社会の風土の違いもあるんでしょうけどもね。
それにしてもGoogleのオフィス、とても面白いです。
Googleの共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなるとGoogleは考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。Googleは社員を厚く信頼しています。Googleの社員たちはさまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。打ち解けた雰囲気の中、カフェ、チーム ミーティング、ジムなどで生まれた新しいアイデアは、またたく間に意見交換が進み、試行錯誤を経て、すぐに形になります。こうしたアイデアが、世界展開を視野に入れた新しいプロジェクトの出発点になることもあるかもしれません。
「すばらしい」では足りない。
個人的には10個の中でこれがいちばんGoogleっぽいなあと思いました。
いつまでも挑戦・開発をし続けるという。
Googleにとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。Googleでは、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。Googleは、技術革新を繰り返し、機能性の高いサービスに対して、さらに期待を上回る改良を加えています。たとえば、正しいスペルの単語を入力したときに正常に検索されるのを見たあるエンジニアは、スペルが間違っているときの処理方法について改善の余地を見出し、直感的で役に立つスペル チェッカーを開発しました。
たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなくGoogleの問題です。Googleは、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。たとえば、Gmailを始めたときには、当時のどのメールサービスよりも多くの保存容量を提供しました。今考えると当たり前のサービスですが、そう思えるのは、現在Googleのメール容量が新たなスタンダードになっているからです。このような変化をもたらすのがGoogleの望みであり、新たな一歩を踏み出す方向をGoogleは常に探しています。つまり、現状に満足しないことがGoogleのすべての原動力となっているのです。
Googleが掲げる10の事実 まとめ
Googleアゲ記事みたいになってしまいましたが…、Webに関わる仕事をする人は読んでおいて損はないと思うのでまとめました。
ほぼ引用になってしまったのでGoogle的には価値が低いのでしょうけども。
「Google+」など失敗したサービスもありますが、これからもお世話になりますGoogle。
そうそう、 https://about.google/ のページでは過去のGoogle Doodleが見れて面白いのでそちらもぜひ。
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